64 :名無しさん 10/04/16 23:12 ID:iry9rkUFe. (・∀・)イイ!! (3)
伊集院光ラジオでのキャップ話
小学校時代の伊集院少年と友達数人の間で給食の牛乳瓶のキャップ集めが流行したそうです。
集めたキャップの中には価値の高いものがあります。例えばキャップを開ける為の千枚通しの穴が開いていないものや、消費期限のスタンプが曲がらずに綺麗に押されているものなど。
これらの牛乳キャップは「高値」で取引され、他の普通のキャップ10枚とか学校帰りのランドセル持ち数日などで取引されたそうです。
最初は仲間内数人のブームだったものが、クラスの男子の間で広まるのにはそれほど時間がかかりませんでした。
この牛乳キャップ取引はクラスの休み時間ごとに行われて、やがて活性化していきました。
そんな中、ある一人の少年が衝撃的なキャップを持ち込みます。この少年をN君としましょう。何と彼の持っていたキャップの日付は土曜日のものでした。
土曜日は午前授業で給食はありません。そんなものがあろうはずが無いのです。N君の持ち込んだそれはレアアイテムとなり超高値で取引される事になりました。
中には一生掃除当番を代わる事でそのレアアイテムを手に入れるだけでなく、実際のお金や自分のおもちゃまで投じてそれを買うものまで現れたとか。

ところがある日、伊集院少年とその友達数人は下校するN君を尾行し、そのレアアイテムの入手先を知ってしまうのです。
それは駅前の売店でした。N君は売店で飲まれた牛乳からキャップを入手していたのです。だから学校が休みの日のキャップも手に入ったわけです。
そこで伊集院少年達はこの遊びの無意味さに気付きます。
「何かキャップって臭くねー?」
次の日伊集院少年はN君と同じ場所で仕入れたキャップをN君に見せて取引をします、いままで肩代わりしていたランドセル運びを解消したのでした。
伊集院少年達がこの遊びに興味を失った後も、牛乳キャップブームは暫らく続きましたが、やがてクラス中を巻き込んだこのブームは去りました。

何が言いたいのかはお分かり頂けると思いますが、これは小さな経済の誕生とその衰亡です。
珍しいものほど価値が高い。そして、それに対して交換レート(普通のキャップ○枚分など)や価値・サービスの提供(現金、掃除当番)が生まれました。
こうなると完全な経済圏の誕生です。牛乳キャップという現物資産による「牛乳キャップ本位制」の誕生でした。


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